はたけなか製麺について

白石温麺とともに百三十四年

はたけなか製麺は初代佐藤善六が、明治二十三年に宮城県白石市で手延べ温麺を製造する小さな工場を建てたのが始まりです。名前が「はたけなか」である由来は、創業当時工場のまわりが畑だらけだったことから、畑の中のうーめん屋さん『はたけなか』と呼ばれ、地元白石のお客様から慣れ親しんで頂きました。そしてその愛称を社名の「はたけなか」にすることとなりました。

手づくりへの思い

創業当時の温麺は一から十まで職人による手づくりでした。機械化の波に呑まれそうになりながらも、昭和58(1983)年には伝統の手延べの製造を復活させ、「高級品のはたけなか」のイメージをより確たるものにするため努力を続けています。以来温麺製品のみならず、生うどん、生そばなど、手延べの技を駆使した製品を次々と開発。最上級の小麦粉と蔵王山麓の湧水を使い、熟練の職人により昔ながらの手作業でつくられる『はたけなか製麺』の手延べ製品は、滑らかな舌触り、独特のコシが魅力で、全国から絶賛の声が寄せられています。

品質の追求

一方、工場でつくられる製品もまた、常に品質向上を目指しています。なかでも特徴的なのが、二段熟成を取り入れた製造方法です。小麦粉に塩と水を混ぜ合わせた生地を寝かせる「生地熟成」に加え、機械で生地を圧延し「麺帯」という状態にした後に寝かせる「麺帯熟成」を導入。この「麺帯熟成」の工程を経ることにより、手延べに近い滑らかでコシのある食感を実現しました。

小麦と向き合うこと

自然のたすけを受けて生まれる「小麦」は小麦畑に初夏の陽ざしが当たるようになると、小麦の穂が受粉を始めます。さわさわと畑を渡る風のなか、雄しべが花粉を運ぶと、葯やくという花のようなものが残ります。風に揺れる小さな花は順調に小麦が成長している徴しるしです。品種に適した気温、湿度、良い気候。自然のたすけをかりて小麦は受粉を行ない、やがて稔りの季節、麦秋を迎えます。収穫された小麦はうどんやうーめんに適した中力粉に製粉され届けられます。

私たちが追求する美味しい麺づくりに、この小麦を選び抜く力は欠かせません。明治二十三年に創業して以来、ただ直向きに小麦と向き合い、麺づくりに徹し続けてきたからこそ、自然のたすけに恵まれた良質の小麦粉を使用した麺づくり「はたけなか基準」を守り続けることができます。

美味しさと健康

本物の麺づくり

私たちは明治二十三年創業以来の歴史にあぐらをかくことなく、日々進化し続けていくことを目指しています。お客様が心から美味しいと思っていただける麺づくりを通して、美味しさと健康による明るい社会の一端を担うことを理念としています。

【無塩ZERO温麺】

東北大学大学院農学部様との産学連携から生まれた塩分無添加で美味しい温麺「無塩ZERO温麺」は塩分が気になって温麺が食べられなかった方や小さいお子様がいらっしゃるご家庭などで喜ばれています。

【おやっ彩温麺】

添加物不使用のからだにやさしい彩り麺「おやっ彩温麺」は宮城県登米市で無農薬栽培された野菜のパウダーだけで優しい彩りを表現いたしました。

【あかもく温麺】

食物繊維とフコキサンチンが豊富な海藻「あかもく」を粉
末状にして練り込んだ「あかもく温麺」は日本で最初に開発されたあかもく加工食品です。麺に練り込まれたあかもく粉は、茹でることで水分を含み麺にあかもく特有の“ぬめり”を出し、つるりとした新食感、磯の香り、海藻の旨味をお楽しみいただけます。

会社概要

会社名: はたけなか製麺株式会社

経営理念: はたけなか製麺株式会社は「信用第一」「知恵を絞る」を社是とし常に「本物の麺造り」を目指し、美味しさと健康による明るい社会の一端を担うことを理念とする。

代表者: 代表取締役 佐藤 秀則

所在地: 【本社】〒989-0276 宮城県白石市大手町4-11
【東京営業所】〒176-0025 東京都練馬区中村南1-30-15

電話: 【本社】0224-25-0111(代表)
【東京営業所】03-3970-2811(代表)

FAX: 【本社】0224-25-0115
【東京営業所】03-3970-2813

設立年月日: 明治23年7月創業

従業員数: 41名

主要取引先: 日清製粉(株)、日本製粉(株)、凸版印刷(株)、大日本印刷(株)、精英堂印刷(株)、国分(株)、丸大堀内(株)、(株)日本アクセス、三菱食品(株)

取引先銀行: 七十七銀行白石支店

沿革

明治23年07月: 初代佐藤善六 手延温麺(うーめん)を創業

明治43年04月: 二代目 佐藤善八 社長就任 手延時代より機械化時代にはいる。

昭和05年07月: 法人組織に変更『畑ヶ中製麺合資会社』設立 資本金100円

昭和22年07月: 三代目 佐藤孝一 社長就任(昭和20年8月海軍神風特別攻撃隊より帰還)

昭和42年04月: 東京営業所開設

昭和49年08月: 本社新社屋落成

昭和60年12月: 手延工場新設 ぜいたく手のべ生うどん・生温麺等新発売

平成02年01月: 創業100周年記念式典開催

平成07年07月: 会社組織変更『はたけなか製麺株式会社』

平成21年02月: 「あかもくうどん」バイヤーズ“食”セレクションにて優秀商品受賞

平成22年03月: 優良ふるさと食品中央コンクールにて農林水産省総合食料局長賞を受賞

平成22年11月: 「あかもく製品」食材王国みやぎ推進優良活動表彰で大賞を受賞

平成22年08月: 五代目 佐藤 秀則 社長就任

平成27年02月: 世界緑茶コンテスト最高金賞受賞の茶師「佐々木健」監修による「ぜいたく茶そば」を新発売

平成28年02月: 東北大学大学院農学研究科と連携し食塩不使用の温麺「無塩温麺」を開発

平成28年11月: 「ぜいたく茶そば」が第46回食品産業技術功労賞を受賞

平成29年02月: 「無塩温麺」が平成28年度優良ふるさと食品中央コンクール新技術開発部門で農林水産大臣賞受賞

令和元年01月: 一般財団法人食品マネジメント協会の食品安全規格JFS-B適合証明取得